2021.5.20
川上村産吉野杉の新たなエコプロジェクト、進んでいます! #2
「すぎ糸」シリーズの開発が順調に進んでいます。
森林整備による未利用材は、主に木質バイオマスとして燃やしてエネルギー転換されますが、未利用材とは言え、長い長い時間を掛けて、「撫育」とまで言われるほど多くの人々が大切に育てた吉野杉を、少しでも暮らしに役立つ「カタチ」に残せないだろうか。
そんな思いを製品にすることができました。
川上村産吉野杉の未利用材をチップに加工し、巨大な釜で繊維を蒸解させます。そこから抽出された繊維素であるセルロースからパルプを作り、均一に引き延ばせば和紙の原紙となります。
和紙の原紙をまた細かく裁断し、スパイラル状に巻き取り撚糸(より合わせる)すれば「すぎ糸」の完成です。
『10号帆布』
完成した「すぎ糸」は縦糸、横糸の組み合わせによって様々な特徴の「布」を作ることができますが、このプロジェクトの派生製品として、日用雑貨製品用の帆布に変えました。
現在、トートバック、御朱印帳カバー、ランチョンマット等々の製品を試作開発中です。