超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2021.5.1
■「吉野林業全書」に学ぶ (114) 和歌山港木場及び貯木場と荷受問屋
和歌山港の川口は、東から西に流れる所で木場を設置している。木場は宇北島橋から水天宮前まで嘉家作にも少々ある。
この木場をクジ引きで各問屋に配布し、それぞれが筏置き場に使う。売れにくい材木は、順に貯木場へ送り在庫にまわす。
貯木場は、鼠島、久座、福島の三か所がある。
台風など非常時に、木材を貯木場へ回送できない場合や、船の往来が集中する時は、デンポ橋下の入り口から内川を回って事故を回避する。
和歌山港川口の南側加納には、吉野郡上市の北村又左衛門所有の広大な貯木場がある。
吉野材木荷受問屋は、木場で現物を調査し送り状との照合を行う。そして、その記録を台帳に記載して荷主に預り証を発行する。また仲仕 (荷役を行う港湾労働者) を指揮して木場を警護し、売れにくい材木を貯木場へ廻送し、水害事故などに注意した。
また荷受問屋自身や手代 (使用人=番頭と丁稚の中間管理職) が仲買人との商談を行うため、毎日木場へ出向いて交渉状況を各荷主に報告し、荷主の承諾をもって取引を成立させるのである。
参照:「吉野林業全書」
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この時代この場所にも北村林業のお名前が挙がっていますね。弊社の前理事長が北村林業の先代山守でもありましたので、「吉野林業全書」に語られることは、とても感慨深いものです。
さていよいよ和歌山の海へ辿り着きました。大阪港はもうすぐです!