超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
- HOME
- >
- 超現代語訳 川上村の吉野林業を学ぶ
2020.11.14
■「吉野林業全書」に学ぶ (62) 樽丸の名称区別と巻立ての方法 ②
樽丸を荷造りするには樽丸の円形に従って竹の輪を作って、これを製作方法によって区別して巻く。
必要な用具は、ケヤキの木で造った大槌、カシの木で造った小槌、コシ棒、物差し、焼印、極印、極印壺、硯、墨、筆等である。
(樽丸の荷造り)
三駄一丸、四駄一丸、木皮一丸、蓋一丸、底一丸等の方法がある。(詳細寸法は割愛)
(樽丸製造工程)
先き山(小切)、割り削り(2人1組)、干し、巻き、竹輪といった役割に分けられて、原木の樹齢によって(80年生~100年生)1日当たりの製造個数や賃金等が決められている。(詳細は割愛)
参照:「吉野林業全書」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
山づくりからいわゆる川中である加工分野の解説が続きますが、全て当時の奈良県川上村で実際に行われていたことであり、とても活気に溢れていたことが分かります。
令和の今となっては、機械工程になる部分がほとんどかもしれませんが、ちょっとした需要がちょっとした仕事に変わり少しずつ活気が生まれる。
簡単なようで、失った時間を取り戻すのは難しいものです。