超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.7.19
■「吉野林業全書」に学ぶ (21) 杉・桧種子播き付けの方法
苗床に精選した種子を、畑1坪に対して二合の割合で播く。
播いた上から通路の土を目籠に入れて、通路に立って薄くふるい掛ける。
その上にはさらに、暴風雨で種子が散らばってしまうことや地面の乾燥予防のために、覆いをするのであるが、栂(つが)の枝葉が最適である。次いで、樅(もみ)、桧(ひのき)が望ましい。
これら3種類の枝葉がないときは、杉柴(すぎしば)、萱(かや)、藁(わら)、麦藁(むぎわら)、栗殻(くりがら)などを代用しても良い。
小枝が生い茂りその葉が細長く平均にしげっている栂(つが)の枝葉が、覆いとして最適である理由は、その細い葉が数か月の間に落ちて勝手に地面に敷き詰められることにある。
杉・桧の種子が発芽し芽は陽光を求めて伸びていくが、栂(つが)の葉は細かいから成長の邪魔をしない。
また、苗木の間に自然にばらまかれた栂(つが)の葉は、炎暑を防ぎ雑草も抑制する。寒い時の霜柱で根が緩み、地面に持ち上げられることも防ぐ。その上、肥料分も少しはある。
とてもデリケートな作用をしてくれるのが栂(つが)である。
参照:「吉野林業全書」
写真:「栂(つが)」の葉
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自然との共生が気持ちの良い先人たちの知恵です。
地産地消で人々の生活が営まれていた時代から、大量消費・大量生産を目的に一気にグローバル化まで進んだ現代は、発展の一方で恐怖まで感じる様々な弊害も生み出していたように思います。
それがこのコロナ禍で少し立ち止まって考える時間を与えてくれたようです。コロナが良いことをしたとは微塵も思いませんが・・。
少子高齢化で内需拡大は望めないから、木材もいざ海外へ!
これ本当なんでしょうか。