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吉野かわかみ社中の活動を中心に
旬の情報をレポートします。

2020.7.16

川上村産吉野材 強度試験用の材料準備が整いました。

連携協定を締結させて頂いた「(一社)耐震性能見える化協会」代表理事でもある、京都大学生存圏研究所 准教授 中川貴文先生が開発された、倒壊解析ソフト「Wallstat(ウォールスタット)」にて、「川上村産吉野材」の強度試験を進めています。
 
川上村ご出身の中川先生は、郷里の材木に、熱い想いを持って頂いており、「川上村産吉野材」の強さを証明し、少しでも需要創出に繋げたいとご協力頂いております。
 
さて、試験に向けて、ヤング係数の分布を広めに検討し、試験体収集を行っていましたが、ずいぶん時間を要し、ようやく揃えることができました。
吉野材の試験体
大径木中心の川上村の吉野林業において、正角適寸の中目材の出荷がほとんどありません。
 
施業人口の減少や、道つけなどの山づくりの遅れなどにより、急峻地の集材方法としてヘリコプターが主力となっているため、相場価格が合わず、間伐材も捨てられているのが現実です。
 
語弊はありますが、今回収集していた試験体の中でも弱い材に分布するE70もあまり出てこなかったという、良い意味での理由もありましたが・・。
 
ともあれ、中川先生、お待たせして申し訳ありませんでした。
まだ試験準備に時間を要しますが、ようやく試験に移行できると思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
試験体
「川上村産吉野材」の強さが証明され、それが可視化されることで、需要が喚起され、中目材にも活路が見出されることは最高の理想ではあるのですが、少しずつでも様々な課題が正常化していってくれることを願っています。
 
「川上村産吉野材」にこだわり続け、できることには全力で取り組んでいきたいと思います。

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