2020.3.26

旧名手本陣妹背家住宅に杮（こけら）板を納材しました。

国指定重要文化財でもある、和歌山県紀の川市の「旧名手本陣妹背家住宅」に「こけら板」を納材させて頂きました。

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妹背家は、中世以来紀伊八庄司のひとつにあげられた名家で、当時名手荘及び丹生谷を領した土豪であった。

元和5年(1619年)徳川頼宜が紀伊国に封じられた後、在地の由緒ある家筋のものを地士として処遇したが、妹背家は地士頭の扱いを受けた。
また、寛永16年(1639年)からは名手組の大庄屋になり、世襲した。

妹背家は、名手市場村にあり、大和街道沿いに面していたので、参勤交代の折、藩主がこの家に宿泊するようになり、以降本陣と呼ばれた。
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主屋の軒庇が「こけら葺」となっていますが、1750年頃までは瓦葺部分もすべて「こけら葺」だったようです。

本陣だけあって、とても広々とゆったりした佇まいで、「こけら葺」の軒庇の座敷は開け放たれて、立派な「ひな人形」が飾られていました。今年は4月上旬まで飾ってあるそうです。

無料拝観となっておりますので、是非訪れてみてください。
川上村産吉野杉の「こけら葺」も忘れずチェックしてくださいね。

《旧名手宿本陣》
住所：和歌山県紀の川市名手市場641番地
時間：10:00～16:00
定休：火曜日(祝日は開館。翌日休館)