超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.6.7
■「吉野林業全書」に学ぶ (11) 杉・桧種子採取の母樹の年数
杉については、60年~70年生、桧は40年~50年生を母樹の樹齢とすることが最も適している。
その年数に達しない若木から種子採取を行うと、実生苗(種から発芽させた苗)を植付けた際に、早く実がなってしまって成長が悪い。
逆に100年生前後の木から種子採取を行うと、種子が小粒で小さく未熟なものが多い。
形の良い木を選び、その木のいわゆる最盛期に種子採取を行うことが重要である。
参照:「吉野林業全書」
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弊社においても、再造林事業として種子採取からの植林に取り組んでいます。気候的な原因なのか種子が全く見当たらない不作の年もありました。
また植付けた後も、鹿による食害に悩まされる難しい状況です。(やわらかくておいしいのか、苗の先端ばかり食べてしまうようです・・・。)
しかし「吉野林業全書」が示す、種子採取の「最盛期」という部分にも、人工林サイクルの停滞が悩ましい影響を与えます。