超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.4.11
■「川上村史 通史編」に学ぶ (21) 土倉庄三郎と第三回内国勧業博覧会
明治23年(1890年)3月、東京上野で「第三回内国勧業博覧会」が催されました。
土倉庄三郎は吉野林業の実情を紹介するために、長大な筏三連を添えて種木、磨丸太、樽丸、杉桶などを出品、当時の輸送事情からみて、とてつもない大型の出品で観覧者を驚嘆させるものでした。
参照:「川上村史 通史編」歴史編第十二章 土倉庄三郎抄伝
画像:国立国会図書館デジタルコレクション 博覧会 近代技術の展示場
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この博覧会は、内国博ではあったものの、出展品の販路拡大のために外国人客の誘致に力が入れられ、世界各国に招待状が送られました。また、東京電灯会社が会場内に日本ではじめての電車となる路面電車を走らせるなど盛大なものでした。
しかし・・・全体の入場者数が伸び悩んだ博覧会でもあったようで、その理由が、1889年~91年まで流行した「ロシアかぜ」でした。よく知られる「スペインかぜ」は1918年~20年のパンデミックですが、「ロシアかぜ」も世界的流行だったようですね。
まさかこんな話題に突き当たるとは・・・。連日、新型コロナウィルスに悩まされる日々ですが、自身のやれることをしっかりやって、絶対の安心を待ちましょう。(2020年4月11日に初回投稿をした記事です。)