2022.2.18
田原本町と川上村が連携協定を締結しました。
川上村役場にて「田原本町と川上村との森林整備等の実施に関する連携協定締結式」が執り行われました。
田原本町と川上村が、飲料用水や農業用水を通じて深い関係を有しており、本協定によって、田原本町が川上村所有の森林を整備し、及びその森林を活用した付帯事業を実施することに関して相互に連携・協力することにより、脱炭素社会の構築や住民の森林環境に関する理解の醸成を促進し、もって持続的な循環社会を構築することを目的としています。
今後、想定される具体的事業としては、
森林整備・カーボンオフセット事業
森林環境譲与税を利用し、田原本町が川上村の森林整備を実施することで創出されるCO2吸収量を田原本町から排出されるCO2の一部とカーボンオフセット(相殺)し、脱炭素社会の構築を推進する。
森林環境教育事業
川上村を森林環境教育の活動フィールドとして、森林環境教育を実施することにより、田原本町民の森林環境げの理解の醸成や青少年の健全育成に繋げる。
木材利用促進事業
森林整備によって生じる間伐材などを利用した木製小物などによって、森林環境への理解の醸成に繋げる
といった内容のもので、森林整備・カーボンオフセット事業に関しては奈良県内初となる取り組みとなるそうで、開始規模は大きなものではありませんが、いずれ県内でも広がりを見せるムーブメントになればと、田原本町の森章浩町長も期待を寄せられていました。
川上村の栗山忠昭村長も、木材利用促進ももちろん嬉しいことだが、国土保全に繋がる環境問題や、森林環境教育といった崇高な取り組みのパートナーとして川上村をご指名頂けたことは本当に喜ばしいことと述べられました。
川上村の吉野林業にとっても、大きな助けとなる事業となります。
林業に向けられる興味がさらに広がっていくことを願うばかりです。