2021.12.29
土倉庄三郎
2021年最後の話題はやはり土倉庄三郎です。
吉野町から五社トンネルを抜けて、解体工事中の川上小学校を超え、川上村大滝の大きなカーブに差し掛かると大滝郵便局の隣に「土倉翁」の銅像が見えます。
そこは土倉翁屋敷跡でもあるのですが、土倉庄三郎の座右の銘は移らないことを守る、他所へは移らないという意味の「守不移」。
土倉翁の活躍は多方面に渡るが、住所は移さず、川上村大滝で生涯を過ごしたのです。
しかし土倉翁の経済社会への影響は大きく、「土倉詣で」をした賓客として、中島信行・板垣退助・新島襄の他に、伊藤博文・井上馨・山縣有朋・後藤象二郎・成瀬仁蔵等が伝わっています。
今のような道路が通る以前に、彼らもはるばる五社峠を越えて、この地まで土倉翁に会いにやってきたのです。屋敷自体は、昭和34年(1959)の伊勢湾台風の被害を受けて倒壊し、今見えている範囲は、土倉翁の元屋敷地より狭くなっているそうです。
さて、そんな偉人の銅像も今週明けの大雪でずいぶん雪をかぶってしまいました・・・。