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吉野かわかみ社中の活動を中心に
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集材機を用いた現場潜入
ひとりでは抱えられないような吉野杉の古木が運び出されていると聞き、現場へお邪魔してきました。
先日までのスカイキャリーではとても持ち上がらない、自走できないサイズの丸太が吊られていました。
スカイキャリー自身が動力源を持ち、ワイヤ―にぶら下がっていたのに対し、こちらは動力源が地面の上。
自分はじっとしたまま、搬器をワイヤ―で動かして木を吊り上げるので、動力源が大きく重く力持ち。
いくつもあるレバーを前後させるとワイヤ―が巻き付いたドラムが回転します。
ワイヤ―を巻き取ったり、緩めたり、大きな木を力強く、しかし繊細に運び出してきます。
現場を管理する林業会社のお手伝いで集材機の操縦を担当するのは中平林業。
集材機からは全く見えない山の中で作業する相方からくる無線での指示だけで集材機を操作、息ぴったりでなければできない作業です。
細かな指示を出し続ける山の中はどうなっているのか、山の中へ行ってみましょう。
急な斜面を登っていくと、そこには大きな木がたくさん倒され、搬出されるのを待っています。
無線で指示を飛ばしながらロージングブロック(フックのついた滑車)を丸太まで近づけます。
スカイキャリーのようにワイヤ―が一本垂れ下がってくるわけではなく、搬器からロージングブロックが上下します。
ロージングブロックは地際を走るワイヤ―に引っ張られ搬器から離れたところまで動き横引きをしやすくしています。
丸太をワイヤ―でロージングブロックにひっかけたら、いよいよ吊り上げます。
ここでも細かく無線で指示しながら、そろりそろりと丸太が吊り上げられます。
引き込みのバックラインと搬器で吊るされた丸太。
さらに搬器側を巻き上げて。。。
ロージングブロックと搬器がくっついた状態で、土場へと運ばれていきました。
非常に大きな木々が搬出された今回の現場。
今回の現場で搬出された木は吉野木材協同組合連合会の春季特別市に出荷されます。
春季特別市は4月26日(水)、振り立て開始は9:00となっています。
多くの買い方さん、おまちしております。
また、集材機の操縦を担当していた中平林業では新規就業者を募集しています。
こちらもお待ちしています!!