超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.7.11
■「伊藤明瑞」という人 (1)
吉野かわかみ社中の本社事務所の入る、川上村林材会館2階の会議室に、忘れられたようにひっそりと書が飾られています。
木 欣 欣 以 向 栄
泉 涓 涓 而 始 流
書いたのは「伊藤明瑞」という人。
木々はいきいきと枝葉が茂り花咲こうとしており、
泉は滴るように湧き出て流れ始める。
という内容で、中国の魏晋南北朝時代の文学者 陶淵明が詠んだ歌です。
さて、伊藤明瑞ですが、今どきのウィキペディア情報では、『5歳の時、明治天皇の御前で腕前を披露し神童書家と呼ばれた。』『本名は宮本正雄門で、伊藤博文の書生となって伊藤を名乗った。』という程度が書かれているくらいです。
いやしかし、そんな断片的な情報でも何やら立派な方だということがわかりますし、なぜそんな方の書がひっそりと川上村の会議室に?という大きな疑問が湧きますね。
伊藤博文の名前が挙がるからには、やはり土倉庄三郎に関係することなのか・・・。
「超現代語訳 川上村の吉野林業を学ぶ」番外編として、壮大なミステリーに挑みます!!
・・・次回②で解決します・・・。