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吉野かわかみ社中の活動を中心に
旬の情報をレポートします。

2020.9.15

広報かわかみ9月号に特集記事が掲載されています。

奈良県川上村の「広報 かわかみ」に掲載頂いている「吉野かわかみ通信」ですが、弊社設立5周年にあたる本年度は、年間を通じて特集記事を掲載頂いています。
 
9月号は「伝統産業に吉野杉を。」をテーマにした、「吉野カネ利」と手掛ける、杮板販売事業について紹介させて頂きました。
 
「杮葺(こけらぶき)」は、屋根葺手法のひとつで、木の薄板を幾重にも重ねて施工する日本古来の伝統的な工法です。文化財に指定された歴史的建造物や、茶室などに用いられています。
 
使用される「杮板」の材料には、適度に脂分を含み、節がなく割りやすいことが必要なことから、スギやサワラ、クリなどが使われていますが、樹種によっては確保が困難になりつつあることから、人工林である川上村産の吉野スギが注目されています。
 
包丁を使い、厚さ2~3㎜の柾目板に人力で割り裂いて加工する製造技術は、文化財保存に不可欠な伝統的技術として、国(文化庁)の選定保存技術の一つとなっています。その技術を山守でもある前田崇氏が弊社に属しながら習得し、昨年春に「吉野カネ利」を開業し独立されました。
 
「杮板」は、吉野スギの特性が凝縮された木製品であるとともに、文化財保存という社会的意義を有したものです。今後も、前田氏の「川上村の吉野林業のために」という熱い想いを共有し、販売協力体制を築きながら、伝統技術を継承し、吉野林業の再生に向けて取り組んでまいります。
広報かわかみ9月号

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