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吉野かわかみ社中の活動を中心に
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2020.5.19
切り株
吉野の森に「役割」を終えて、ひっそり佇む、苔生した切り株。
「吉野林業」の伐採方法は、斜面上部(尾根側)に向かって伐倒する「上方伐倒」です。
生きた葉を残し、数か月乾燥させる「葉枯らし乾燥(渋抜き)」を行うためです。
これにより赤身の美しい色合いが生まれます。
ただ、重心が谷側に向いた(枝は谷側に伸びます)木を、反対に伐り倒すことは、かなりの技術を要します。
さらに葉枯らしのために、倒した木を、切り株に乗せる凄技・・・、簡単にやってのける、山行きさんたちには脱帽です。
そうです、切り離されても、葉枯らしの間、木を乗せておく「役割」が切り株にはあります。
そして、この切り株の行方ですが、その場所に作業道を作ったりする以外は、ほぼこのままで土に還ります。
再造林で植林する際も、根株を避けて植えるらしいです。
ここにも何かうんちくがありそうですが・・・、それはまたの機会に。