超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.6.27
■「吉野林業全書」に学ぶ (17) 杉・桧種子生産の方法
杉については、鱗求(イガ)の口が開いて種子が下に落ちかけた時に、その枝を逆手に持って桶の中で振ると種子は全て桶の中に落ちる。
それを籾篩(もみふるい)を使ってイガの殻やゴミを取り除く。
次にこれをむしろ(ござ)に移して広げ、一日良く乾燥した後、湿気を含まないように渋張籠または渋紙袋に入れて、翌年の3月下旬から4月上旬まで貯蔵しておく。
桧についても杉と同様で良いが、種子が少量しか落ちない場合は枝からイガをはずしてむしろの上でさらに乾燥し、手で揉むか足で踏んで種子を収穫する。
参照:「吉野林業全書」
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川上産優良種苗生産事業として、現在も種子採取から実生苗による植林を行っています。
しかし、異常気象によるものなのか種子採取がまったくできない年もあったり、植え付けた苗は鹿等の獣害に悩ませられたりとなかなか難しいものです。