超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.3.7
■「史跡案内サイン」に学ぶ (4) 大滝割滝(おおたきわりだき)
川上村では江戸時代から丸太を川に流して搬出していたが、一本ずつ流すよりも筏を組んで流せるよう河川改修の必要があった。
この割滝は土倉庄三郎が明治初期に川上郷水陸海路会所を設立し、川幅を広げる工事を行った際に開削されたものと考えられる。ノミの跡を今も見ることができる。(安全のため、現在は近くまで行くことはできません。)
吉野の奥地から木材を効率的に運ぶために、土倉庄三郎翁は莫大な私財を投じて吉野川の改修や道路の建設を積極的に行った。これにより木材の運搬だけでなく、人々の往来や物資の輸送が増え村民の暮らしも一変した。
解説:奈良県川上村史跡案内サイン④「大滝割滝(おおたきわりだき)」
デザイン:株式会社乃村工藝社
設置工事:株式会社ノムラプロダクツ
木部製作:吉野かわかみ社中
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寛文三年 (1663年) には大滝の岩石を切崩し、高原~井戸までの水路は開通させていますが、サインにあるようにより太い物流水路にするためにノミと槌で岩を削って大改修をしています。
土倉翁のすさまじい力技で、大消費地「大阪」との物流をさらに太くこじ開けています。吉野林業に限ったことではありませんが、目標に向かう強い信念や、人々をけん引する力はいつの時代にも必要です。