超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2020.5.9
■「吉野林業全書」に学ぶ (2) 『地 道 敏 樹』
『地 道 敏 樹』
山縣有朋が「吉野林業全書」発刊に際して、書きおろした言葉です。
「人々に政治が必要だということは、土地に樹木が必要なのと同じで、水辺の蒲や芦は成長が早いが、それと同じように政道も急転成長する」というような意味です。但し、これに続く言葉があります。
「故に政を為すは人に在り。人を採用するには身を以てし、身を修むるに道を以て為す。」
山縣有朋と土倉庄三郎とは非常に親しい間柄でした。山縣は日清戦争の前と後、二度の内閣総理大臣で、極度に国力の疲弊した最悪時代に国政を担当していたこともあり、庄三郎の提唱する「富国殖林 殖林救国説」に大いに共鳴しています。
庄三郎の業績が、「身を修むるに道を以てし、道を修むるに仁を以てす。」という言葉が相応しいとして、送られたものだと思われます。
(この書は、横額になって川上村役場に掛けられて有名だったようなのですが、大正15年の火災で焼失したそうです。)
参照:「吉野林業全書」
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吉野林業再生に向けて自身のできることは小さいことなのかもしれませんが、想いを強く持ち続け、決めたことにまい進したいと思っています。
想いが強ければ強いほど、心が折れることはないはずです。