超現代語訳
川上村の吉野林業を学ぶ
これからの時代に活かせることを、
川上村と吉野林業の歴史に学びます。
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2019.12.31
■「川上村史 通史編」に学ぶ (3) 吉野林業のはじまり
森庄一郎著「吉野林業全書」において、奈良県川上村での杉・桧の人工造林のはじまりを、約500年前の文亀年間(1501~03年)としています。
それが推測できるものとして、川上村にて永禄年間(1558~70年)には、80~100年生の杉から製造する曽木(屋根用の板)の生産拡張を目的とした口銀が徴収されていた記録があります。
そのことから、
⚫中世と近世の転換期といえるこの時期に、すでにある程度の規模の林業生産が行われていた。
⚫その生産は商品生産を目的としており、その担い手は川上村民であった。
⚫曽木の生産拡張を目的とした口銀徴収には、必然的に杉の造林振興を含んでいた。
といったことが指摘できます。
参照:「川上村史 通史編」林業経済編第一章
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「それではこれから吉野林業をはじめます!」
などと宣言があったわけもないので、いろいろ記録が辿られるわけですが、500年も前から林業生産が行われていたことは間違いありません。
弊社は「NEXT500~吉野林業を次の500年へ~」ということを掲げています。2020年を迎えて、次の500年はすでに約20年が経過したことになりますね。500年後の世界を見ることはできませんが、その日のため、その先のために、立ち止まることはできません。使命感を持ってしっかり頑張ってまいります。